わざにふれる
2021.07.20
モリアオガエルが帰っていきました。
「わざにふれる」で展示していた卵塊から生まれたモリアオガエルのオタマジャクシたち。
後ろ足だけでなく、前足がはえた個体も確認できたため、7月16日(金)に生まれた池へと帰しました。
今回はそのレポートをお届けします!
展示最終日の15日の閉館後にバックヤードに移動、 当日の出発直前に小さなバケツに移していよいよ出発。
兵庫県猪名川町へと車を走らせること1時間。ゲリラ豪雨に降られないかとビクビクしながら山道を徒歩で登り、故郷の池に到着です。
池にはまだ産みたての卵もあり、周りに比べて成長が遅れていないことに、ほっと胸をなでおろします。
放流直前の成長した姿の撮影も行い...
いよいよ放流です。まずはオタマジャクシの放流から。
続いてカエルの放流
皆が無事に旅立つのを見送って、放流完了です!
山道を登る間や池の周りでも、小さな他の種類のカエルやオタマジャクシを数多く見かけました。自然界にはもちろん競争相手がたくさん居るけれど、一匹でも多くがたくましく生き抜いて、来年には立派な親ガエルになってくれることを願ってやみません。
6月から展示を開始して約1か月半。すくすくと育っていくモリアオガエルたちの成長を、魚類キュレーター一同、日々楽しみながら見守らせていただきました。
孵化予定日の前日に無事孵化するかドキドキしたこと、なかなか生えない肢にやきもきし、飼育方法に頭を悩ませたことも、今となってはいい思い出です。
最初に上陸したカエルを見たときには、感動と同時に展示の終了が近いこと感じ、名残惜しくもなりました。
ニフレルにお越しくださった皆様、ライブ配信をご覧いただいた皆様、成長を共に温かく見守っていただき、ありがとうございました。今回の展示が皆様の足元の自然に目を向けるきっかけになれていたら幸いです。
最後に今回の展示にご協力いただきました猪名川町の皆様、猪名川町里山倶楽部(森林ボランティア)の皆様に、厚く御礼を申し上げます。
『また来年お会いしましょう!』